ゴッド大富豪の遊び方
2018年5月23日 日記トランプが最高のゲームであることを疑わない私が最もおすすめしているゲームは紛れもなく大富豪なわけだが、このゲームにはいくつか欠陥がある。
カード効率を突き詰めると…とか、カウンティングが…とか言い始めたらキリがないが、もっと根本的なことで、「カード交換による優位の固定」が問題だと思っていた。
しかしそれが大富豪の大富豪であるが所以であるので、私は別ベクトルの解決策として「ルール追加大富豪」を提唱していたわけだ。おさらいがてらルールについて説明しておく。
もともとの大富豪のルールは、そのコミュニティによって異なっているため統一するのが難しい。特に能力のある数字(私は効果モンスターと呼んでいる)のオンオフが難しいので、そのルールをまるっきりナシにして全て能力のない状態(対応してバニラと呼んでいる)からゲームを始め、大富豪のプレイヤーと大貧民のプレイヤーがルールを追加していくことで、順位以外の面白さを見出そうという試みだ。殆ど「おもしろルール大喜利」みたいなところがあって、そういった面でも大好きなのだが、この基本ルールだけでは、「大富豪・大貧民が固定化されることによってルールを決める人が毎回同じ」という大富豪本来の欠点は引き継がれたままだった。
そこで、大富豪のテイストを活かしつつ、よりTRPG的な要素を取り入れた「ゴッド大富豪」を新たに提唱したい。
基本的なルールは「ルール追加大富豪」と一緒だが、今回は実際の身分制度を取り入れたい。つまり大富豪はありとあらゆる権限を持っていて、大富豪らしくふるまう必要がある。同様に大貧民は何も持たない文字通りの貧しきもの、人間扱いされないといったような設定を導入する。
大富豪と大貧民がルールを決めるのも同じだが、ルールの承認にもこの身分制度を利用する。大富豪のルールは民主主義を採用し、富豪と平民の許可が必要とする。ここで下々の民の意見を聞く必要は無いが、情けというものがあるのならあまりにもあんまりなルールは作らないだろう。さらにいえば平民は大富豪・大貧民に対して、どちらにも勝ってほしくないという位置づけであるため、多少大富豪のルールに対して厳しくてもいいかも知れない。
大貧民のルールは全員の認可を必要とする。少し厳しいと思うかも知れないが、そういうものだ。しかし抜け穴のあるルールを考えるのが大貧民の面白いところかも知れない。ルール追加大富豪のときからの慣例で、「ゲーム中に追加されたルールについて不明な点があったとき、ルール製作者がジャッジとなる」というものがあり、これは身分制度関係なく適応されるものとする。この慣例のため大貧民のルールの裁定に関しては制定時により詳しく効いておく必要がある。
このルールのままではより地位の固定が顕著になるとお思いだろう。もともと大貧民からのし上がるのには相当な努力が必要というメタファーなわけだが、これはゲームであるため多少はみんなが面白いような環境作りが必要というわけである。ここでゲーム名にもなっているゴッド、すなわち「神」の導入である。
ゲームに対するあらゆる権限を持っているかのように振る舞う「神」は研究会用語で私の好きな言い回しだ。一般的には「ゲームマスター」といえば通りがいいだろうか。このゲームでは大富豪に連続で3回なったプレイヤーは身分の枠を超えた神という地位を与え、1ゲームだけ除外される。その時に神は「神の力」を使うことができる。この力はゲームの枠を超えた力で誰からの承認も必要ない、絶対的な能力として行使できる。例えば以下のようなことが考えられる。
・人名の改変
・ルールの創造・消去(消去はゲーム中にも可能だが、あまり良いものとしては扱われない最終手段だと思っていただきたい)
・個人への攻撃
・そこにあるお菓子をすべて食べる
私は何をやってもいいと思っているが、1ゲーム除外されて神の力を行使した後、神は転生して平民になることとする。このとき、前世の記憶か本能か、今度は我が身に神罰として降りかかることも考えなければならないだろう。
書いてる内に欠陥を感じたので付け加えよう。神の力を使う範疇は決めたくないが、「次のゲーム以降、転生した自分に有利にはたらく力」は制限しよう。このゲームの根幹はTRPGだ。言ったもん勝ちではあるが、節度を守ろう。
「大富豪様・富豪様。このままゲームを続けても圧勝で退屈されるだけかと思います。ハンデと思っていただいて、卑しい私達に手札を公開しながらゲームをしていただけないでしょうか」
「年貢が厳しくて子供にろくな飯を食べさせてやることもできません。納めるカードを『合計が21以上になるカード2枚』に下げてもらえませんでしょうか」
ダイレクトな要求もいいかも知れない。基本的に友情破壊ゲームなので、大富豪も神に固執することなくゲームを進めることが求められる。
試したいけどそこまで気の許せる友だちがいないのが難点。
それでは。
カード効率を突き詰めると…とか、カウンティングが…とか言い始めたらキリがないが、もっと根本的なことで、「カード交換による優位の固定」が問題だと思っていた。
しかしそれが大富豪の大富豪であるが所以であるので、私は別ベクトルの解決策として「ルール追加大富豪」を提唱していたわけだ。おさらいがてらルールについて説明しておく。
もともとの大富豪のルールは、そのコミュニティによって異なっているため統一するのが難しい。特に能力のある数字(私は効果モンスターと呼んでいる)のオンオフが難しいので、そのルールをまるっきりナシにして全て能力のない状態(対応してバニラと呼んでいる)からゲームを始め、大富豪のプレイヤーと大貧民のプレイヤーがルールを追加していくことで、順位以外の面白さを見出そうという試みだ。殆ど「おもしろルール大喜利」みたいなところがあって、そういった面でも大好きなのだが、この基本ルールだけでは、「大富豪・大貧民が固定化されることによってルールを決める人が毎回同じ」という大富豪本来の欠点は引き継がれたままだった。
そこで、大富豪のテイストを活かしつつ、よりTRPG的な要素を取り入れた「ゴッド大富豪」を新たに提唱したい。
基本的なルールは「ルール追加大富豪」と一緒だが、今回は実際の身分制度を取り入れたい。つまり大富豪はありとあらゆる権限を持っていて、大富豪らしくふるまう必要がある。同様に大貧民は何も持たない文字通りの貧しきもの、人間扱いされないといったような設定を導入する。
大富豪と大貧民がルールを決めるのも同じだが、ルールの承認にもこの身分制度を利用する。大富豪のルールは民主主義を採用し、富豪と平民の許可が必要とする。ここで下々の民の意見を聞く必要は無いが、情けというものがあるのならあまりにもあんまりなルールは作らないだろう。さらにいえば平民は大富豪・大貧民に対して、どちらにも勝ってほしくないという位置づけであるため、多少大富豪のルールに対して厳しくてもいいかも知れない。
大貧民のルールは全員の認可を必要とする。少し厳しいと思うかも知れないが、そういうものだ。しかし抜け穴のあるルールを考えるのが大貧民の面白いところかも知れない。ルール追加大富豪のときからの慣例で、「ゲーム中に追加されたルールについて不明な点があったとき、ルール製作者がジャッジとなる」というものがあり、これは身分制度関係なく適応されるものとする。この慣例のため大貧民のルールの裁定に関しては制定時により詳しく効いておく必要がある。
このルールのままではより地位の固定が顕著になるとお思いだろう。もともと大貧民からのし上がるのには相当な努力が必要というメタファーなわけだが、これはゲームであるため多少はみんなが面白いような環境作りが必要というわけである。ここでゲーム名にもなっているゴッド、すなわち「神」の導入である。
ゲームに対するあらゆる権限を持っているかのように振る舞う「神」は研究会用語で私の好きな言い回しだ。一般的には「ゲームマスター」といえば通りがいいだろうか。このゲームでは大富豪に連続で3回なったプレイヤーは身分の枠を超えた神という地位を与え、1ゲームだけ除外される。その時に神は「神の力」を使うことができる。この力はゲームの枠を超えた力で誰からの承認も必要ない、絶対的な能力として行使できる。例えば以下のようなことが考えられる。
・人名の改変
・ルールの創造・消去(消去はゲーム中にも可能だが、あまり良いものとしては扱われない最終手段だと思っていただきたい)
・個人への攻撃
・そこにあるお菓子をすべて食べる
私は何をやってもいいと思っているが、1ゲーム除外されて神の力を行使した後、神は転生して平民になることとする。このとき、前世の記憶か本能か、今度は我が身に神罰として降りかかることも考えなければならないだろう。
書いてる内に欠陥を感じたので付け加えよう。神の力を使う範疇は決めたくないが、「次のゲーム以降、転生した自分に有利にはたらく力」は制限しよう。このゲームの根幹はTRPGだ。言ったもん勝ちではあるが、節度を守ろう。
「大富豪様・富豪様。このままゲームを続けても圧勝で退屈されるだけかと思います。ハンデと思っていただいて、卑しい私達に手札を公開しながらゲームをしていただけないでしょうか」
「年貢が厳しくて子供にろくな飯を食べさせてやることもできません。納めるカードを『合計が21以上になるカード2枚』に下げてもらえませんでしょうか」
ダイレクトな要求もいいかも知れない。基本的に友情破壊ゲームなので、大富豪も神に固執することなくゲームを進めることが求められる。
試したいけどそこまで気の許せる友だちがいないのが難点。
それでは。
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