《永遠の大魔道師、ジョダー》
{1}{U}{R}{W}
伝説のクリーチャー ― 人間・ウィザード
4/3
飛行
あなたは、あなたが唱える呪文のマナ・コストを支払うのではなく、{W}{U}{B}{R}{G}を支払ってもよい。

《太陽の拳》。ジョダー全知なら分かる。次のターンから好きな呪文を一つずつ唱えられるのだから、構成次第では面白いのかもしれない。《衝合》から面白い事にならないか。


《ウェザーライトの艦長、ジョイラ》
{2}{U}{R}
伝説のクリーチャー ― 人間・工匠
3/3
あなたが歴史的な呪文を唱えるたび、カードを1枚引く。(歴史的とは、アーティファクトと伝説と英雄譚のことである。)

件のぶっ壊れ統率者。どっかの緑単の神河の奴が泣いている性能。なんなら白単の装備品の奴も泣いてる。なんでアーティファクトは全部対応してるんだ?

《ファイアソングとサンスピーカー》
{4}{R}{W}
伝説のクリーチャー ― ミノタウルス・クレリック
4/6
あなたがコントロールしていて赤でありインスタントかソーサリーである呪文は絆魂を持つ。
白でありインスタントかソーサリーである呪文によりあなたがライフを得るたび、クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。ファイアソングとサンスピーカーはそれに3点のダメージを与える。

重い。ミノタウルスだ、という感想しかない。


《悪魔王ベルゼンロック》
{4}{B}{B}
伝説のクリーチャー ― エルダー・デーモン
6/6
飛行、トランプル
悪魔王ベルゼンロックが戦場に出たとき、土地でないカードが追放されるまで、あなたのライブラリーの一番上からカードを1枚ずつ追放する。その後、そのカードをあなたの手札に加える。そのカードの点数で見たマナ・コストが4以上なら、この手順を繰り返す。悪魔王ベルゼンロックはあなたに、これによりあなたの手札に加えられたカード1枚につき1点のダメージを与える。

今回一番名前に驚愕したカード。きっとデュエルマスターズとのコラボだろう。能力の方も死にそうで大概な上に《むかつき》を考えたら《アンデッドの大臣、シディシ》でいい。スタッツもパワーが6ではどうにもなりませんよ。

《アルガイヴ国家執事、ベイルド》
{2}{W}{W}
伝説のクリーチャー ― 人間・兵士
2/4
警戒
あなたやあなたがコントロールしているプレインズウォーカーを攻撃するクリーチャー1体につきそのコントローラーが{1}を支払わないかぎり、その攻撃はできない。

《プロパガンダ》。白単には面白い統率者候補がたくさんいるにも関わらず、その色の弱さから構築が難しいとされている。こいつは能力が面白くもないのでいよいよもって終わり。

《ウィンドグレイスの騎士、アルイェール》
{2}{W}{B}
伝説のクリーチャー ― 人間・騎士
4/4
警戒
{2}{W}, {T}:警戒を持つ白の2/2の騎士・クリーチャー・トークンを1体生成する。
{B}, {T}, あなたがコントロールしていてアンタップ状態の騎士X体をタップする:パワーがX以下のクリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。

トークン+除去とパフォーマンスはなかなかいいが、どちらも能力にタップシンボルがついているのが玉に瑕。《オルゾフの御曹司、テイサ》を彷彿とさせる2能力には親近感が湧く。

《虚ろな者、アゴロス》
{4}{B}{B}
伝説のクリーチャー ― スペクター
4/3
飛行
虚ろな者、アゴロスがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、そのプレイヤーはカード1枚を無作為に選んで捨てる。そのプレイヤーがそうできないなら、あなたはカードを1枚引く。

ホロウワン。統率者候補というより、ちょっと強いから伝説性をデメリットにするか程度の調整をなされたクリーチャーに見える。と思ったけど、マナコストがイカれてた。

《炎矢師、ハラー》
{1}{R}{G}
伝説のクリーチャー ― エルフ・射手
3/3
トランプル
あなたが呪文を唱えるたび、その呪文がキッカーされていた場合、炎矢師、ハラーの上に+1/+1カウンターを1個置く。その後、炎矢師、ハラーは各対戦相手にそれぞれ、これの上に置かれている+1/+1カウンターの総数に等しい点数のダメージを与える。

キッカー単って?統率者としては成立しないだろう。

《艦の整備士、ティアナ》
{3}{R}{W}
伝説のクリーチャー ― 天使・工匠
3/3
飛行、先制攻撃
あなたがコントロールしているオーラか装備品が1つ戦場から墓地に置かれるたび、次の終了ステップの開始時に、あなたはそのカードをオーナーの手札に戻してもよい。

天使に整備士をやらせるブラック企業。効果もブラック。

《飢饉の具現、トルガール》
{6}{B}{B}
伝説のクリーチャー ― アバター
7/6
この呪文を唱えるための追加コストとして、あなたは望む数のクリーチャーを生け贄に捧げてもよい。この呪文を唱えるためのコストは、これにより生け贄に捧げたクリーチャー1体につき{2}少なくなる。
飢饉の具現、トルガールが戦場に出たとき、プレイヤー最大1人を対象とする。そのプレイヤーのライフ総量は、そのプレイヤーの初期ライフ総量の端数を切り捨てた半分になる。

アドバンス召喚。こんなの持ち込んでもぶっ殺されるだけだし、こいつ自身なんもキーワード能力なしとか殺意が低すぎる。

《ギックスの信奉者、ローナ》
{1}{U}{B}
伝説のクリーチャー ― 人間・工匠
2/2
ギックスの信奉者、ローナが戦場に出たとき、あなたはあなたの墓地から歴史的なカード1枚を対象とし、それを追放してもよい。(歴史的とは、アーティファクトと伝説と英雄譚のことである。)
あなたはギックスの信奉者、ローナにより追放された土地でないカードを唱えてもよい。
{4}, {T}:あなたのライブラリーの一番上のカードを追放する。

疑似ドロー付き。《トリトンの英雄、トラシオス》は強い。

《孤独な王、グラン》
{4}{G}{G}
伝説のクリーチャー ― 類人猿・戦士
5/5
キッカー{3}(あなたはこの呪文を唱えるに際し、追加で{3}を支払ってもよい。)
孤独な王、グランがキッカーされていたなら、これは+1/+1カウンターが5個置かれた状態で戦場に出る。
孤独な王、グランが単独で攻撃するたび、ターン終了時まで、これのパワーとタフネスを2倍にする。

ゴリラカードにゴリラスペック。でもトランプル付け忘れてますよ。

《シッセイの後裔、シャナ》
{G}{W}
伝説のクリーチャー ― 人間・戦士
0/0
シッセイの後裔、シャナは、対戦相手がコントロールしている能力の対象にならない。
シッセイの後裔、シャナは、あなたがコントロールしているクリーチャー1体につき+1/+1の修整を受ける。

灼眼。絵柄がシャナだったら使う人がいるんじゃないでしょうか(適当)

《センギアの純血、カザロフ》
{5}{B}{B}
伝説のクリーチャー ― 吸血鬼
4/4
飛行
対戦相手がコントロールしているクリーチャーが1体ダメージを与えられるたび、センギアの純血、カザロフの上に+1/+1カウンターを1個置く。
{3}{R}:クリーチャー1体を対象とする。センギアの純血、カザロフはそれに2点のダメージを与える。

重いですよ。せめて3ダメージにしてカウンター2個置いてください。

《総将軍ラーダ》
{2}{R}{G}
伝説のクリーチャー ― エルフ・戦士
3/4
速攻
あなたがコントロールしているクリーチャーが1体以上攻撃するたび、{R}や{G}を合わせてその総数に等しい点数加える。ターン終了時まで、このマナはステップやフェイズの終了に際して無くならない。

殴る単色オムナス。EDHでは成立しません。

《祖神の使徒、テシャール》
{3}{W}
伝説のクリーチャー ― 鳥・クレリック
2/2
飛行
あなたが歴史的な呪文を唱えるたび、あなたの墓地から点数で見たマナ・コストが3以下のクリーチャー・カード1枚を対象とし、それを戦場に戻す。(歴史的とは、アーティファクトと伝説と英雄譚のことである。)

どうせループコンボがあるんでしょう?でも白単。本当に白単は惜しい。

《血の儀式司、ウィスパー》
{3}{B}
伝説のクリーチャー ― 人間・クレリック
2/2
{T}, クリーチャー2体を生け贄に捧げる:あなたの墓地からクリーチャー・カード1枚を対象とし、それを戦場に戻す。

妖怪ウォッチ。納墓リアニするにしても条件が厳しいか。自身含めて2体にすれば多少はマシか。そう考えたらワンチャンスありそう。でも4マナなら色増やして《擬態の原形質》まであるか。

《血の炎、ガルナ》
{3}{B}{R}
伝説のクリーチャー ― 人間・戦士
3/3
瞬速
血の炎、ガルナが戦場に出たとき、このターンにいずれかの領域からあなたの墓地に置かれたクリーチャー・カードをすべてあなたの手札に戻す。
あなたがコントロールしている他のクリーチャーは速攻を持つ。

このカードが見えている状態での卓の挙動とか見てみたい気もするが、こんなの構えながらクリーチャー展開してみろって話でもある。


《転生するデアリガズ》
{4}{B}{R}{G}
伝説のクリーチャー ― ドラゴン
7/7
飛行、トランプル、速攻
転生するデアリガズが死亡するなら、代わりに、これを卵カウンターを3個置いた状態で追放する。
あなたのアップキープの開始時に、転生するデアリガズが卵カウンターが置かれた状態で追放されている場合、これの上から卵カウンターを1個取り除く。その後、転生するデアリガズの上に卵カウンターが置かれていないなら、これを戦場に戻す。

現状のトップ統率者まであるデアリガズ。ドラゴンだし人気があるに違いない。スタッツも悪くなく、再キャストの負担を減らせる。この色でコントロールをしたくなったときに思い出したいカード。

《逃亡者、梅澤哲子》
{1}{U}
伝説のクリーチャー ― 人間・ならず者
1/3
あなたがコントロールしていてパワーかタフネスが1以下であるクリーチャーはブロックされない。

軽さはいい。ただし《ヴリンの神童、ジェイス》《遵法長、バラル》は強い。

《呪われし者、アルヴァード》
{3}{W}{B}
伝説のクリーチャー ― 吸血鬼・騎士
3/3
接死、絆魂
あなたがコントロールしている他の伝説のクリーチャーは+2/+2の修整を受ける。

伝説のクリーチャー?お前だよ。

《墓場波、ムルドローサ》
{3}{B}{G}{U}
伝説のクリーチャー ― エレメンタル・アバター
6/6
あなたの各ターンの間、あなたはあなたの墓地から各パーマネント・タイプのパーマネント・カードをそれぞれ最大1枚プレイしてもよい。(カード1枚が複数のパーマネント・タイプを持っているなら、それをプレイするに際し、1つを選ぶ。)

特筆すべきは色。期待の新人《トレストの使者、レオヴォルド》を失った最強にして最弱色、スゥルタイカラーの新顔だ。墓地からキャストは無限リソースの最も簡単な方法であり、これに関しては追放などのデメリットもない。最低でも土地は毎ターンおけるし、彩色フィルターでドロー、各種PIG,CIP使い放題とかなり有力。問題は重さ。

《ハルシオンの目撃者、エヴラ》
{4}{W}{W}
伝説のクリーチャー ― アバター
4/4
絆魂
{4}:あなたのライフ総量とハルシオンの目撃者、エヴラのパワーを交換する。

ワンパンマン。回復もできる。流石にこれに回避能力をつけろはぶっ壊れるだけなので、これに関しては能力が強すぎた。しかし白であれば装備品でフォローできるので、ワンチャンある。

《反復の学部長、ナバン》
{1}{U}
伝説のクリーチャー ― 人間・ウィザード
2/1
ウィザードが1体あなたのコントロール下で戦場に出たことによりあなたがコントロールしているパーマネントの誘発型能力が誘発するなら、その能力は追加でもう1回誘発する。

ウィザードが出たことによる《パンハモニコン》の能力がもう1回誘発すると…?

《フェメレフの誇り、クェンデ》
{3}{W}
伝説のクリーチャー ― 人間・騎士
2/2
二段攻撃
あなたがコントロールしていて先制攻撃を持つクリーチャーは二段攻撃を持つ。

能力の上位化。いそうでいなかった能力。面白いことにはならなさそうだが。

《不死身、スクイー》
{1}{R}{R}
伝説のクリーチャー ― ゴブリン
2/1
あなたはあなたの墓地や追放領域から不死身、スクイーを唱えてもよい。

こいつを統率者にするとメインデッキに《食物連鎖》が入らない。毎回3マナで唱えられる統率者と見ることもできる。《浄化の戦術家、デリーヴィー》は強い。

《炎の番人、ヴァルダーク》
{2}{R}
伝説のクリーチャー ― 人間・シャーマン
3/2
あなたのターンの戦闘の開始時に、炎の番人、ヴァルダークにつけられているオーラや装備品1つにつき、トランプルと速攻を持つ赤の3/1のエレメンタル・クリーチャー・トークンを1体生成する。次の終了ステップの開始時に、それらのトークンを追放する。

最初の条件は白単に見えるが出て来るトークンが赤だ。2/2警戒のトークンが一緒に殴るとかにして、白単にしたら良かったんじゃないかと思う。それでも使わないけど。

《密航者、スライムフット》
{1}{B}{G}
伝説のクリーチャー ― ファンガス
2/3
あなたがコントロールしている苗木が1体死亡するたび、密航者、スライムフットは各対戦相手にそれぞれ1点のダメージを与え、あなたは1点のライフを得る。
{4}:緑の1/1の苗木・クリーチャー・トークンを1体生成する。

統率者が《胞子の教祖、ゲイヴ》のデッキのメインに入れるかといった程度。《血の芸術家》《ズーラポートの殺し屋》に次ぐ3枚目扱いだが。

《燃えがらの風、エイデリズ》
{1}{U}{R}
伝説のクリーチャー ― 人間・ウィザード
2/2
飛行、速攻
あなたがインスタントかソーサリーである呪文を唱えるたび、ターン終了時まで、あなたがコントロールしているウィザードは+1/+1の修整を受ける。

非常にハゲチックな能力だが、ウィザードはそこまで武闘派集団だったかな。

《刃の翼ヴェリックス》
{2}{R}{R}
伝説のクリーチャー ― ドラゴン
4/4
キッカー{3}(あなたはこの呪文を唱えるに際し、追加で{3}を支払ってもよい。)
飛行
刃の翼ヴェリックスが戦場に出たとき、これがキッカーされていた場合、「刃の翼カロックス」という名前で飛行を持つ赤の4/4の伝説のドラゴン・クリーチャー・トークンを1体生成する。

ちょっと安いおまけが作れるドラゴン。群れドラの下位種をどうしても統率者にしたいことがあるかどうか。ない。

《ヤヴィマヤの化身、ムルタニ》
{4}{G}{G}
伝説のクリーチャー ― エレメンタル・アバター
0/0
到達、トランプル
ヤヴィマヤの化身、ムルタニは、あなたがコントロールしている土地1つとあなたの墓地にある土地・カード1枚につき+1/+1の修整を受ける。
{1}{G}, あなたがコントロールしている土地2つをオーナーの手札に戻す:あなたの墓地からヤヴィマヤの化身、ムルタニをあなたの手札に戻す。

《風景の変容》《浄土からの生命》。新たな土地利用型統率者としてはなかなかのパワーだと感じた。というのも今までの体たらくどもに回避能力がついていないせいなのだが。よくよくみたら普通だと思う。統率者候補としてはあり得る方。

《養育者、マーウィン》
{2}{G}
伝説のクリーチャー ― エルフ・ドルイド
1/1
他のエルフが1体あなたのコントロール下で戦場に出るたび、養育者、マーウィンの上に+1/+1カウンターを1個置く。
{T}:養育者、マーウィンのパワーに等しい点数の{G}を加える。

加速エルフと言うと《ラノワールの使者ロフェロス》が思い出されるが、こちらもそれほどのパワーはないが、ランプ型エルフのあり方を示す指標となりうる。と言っても森で加速していた禁止カードとは違い、全体除去に弱い点は拭えないが、こいつが残っていればいいという点は最低限の除去耐性だろうか。

《黎明をもたらす者ライラ》
{3}{W}{W}
伝説のクリーチャー ― 天使
5/5
飛行、先制攻撃、絆魂
あなたがコントロールしている他の天使は、+1/+1の修整を受けるとともに絆魂を持つ。

5マナのクリーチャーとしては強いと思います。でも強いだけじゃ白単の統率者は務まりません。

《練達の魔術師、ナル・メハ》
{2}{U}{U}
伝説のクリーチャー ― 人間・ウィザード
3/3
瞬速
練達の魔術師、ナル・メハが戦場に出たとき、あなたがコントロールしていてインスタントかソーサリーである呪文1つを対象とし、それをコピーする。あなたはそのコピーの新しい対象を選んでもよい。
あなたがコントロールしている他のウィザードは+1/+1の修整を受ける。

自分用《二重詠唱の魔術師》。明滅無限コンボを考えたらこれでも十分。むしろ統率者含めた2枚コンボかつ、コンボの相方のバリエーションがあることを考えたら強すぎるまである。申し訳程度のロード要素も瞬速持ちなら無いよりはといったところ。

ドミナリアで異常に統率者のバリエーションが増える。非常に嬉しいところだ。同時に始まる生活環境の変化の中でどれほどこのゲームと付き合っていけるかも気になるところだ。

それでは。

EDH界隈を賑わす話題が最近確認された。銀枠の期間限定の使用可能アナウンスだ。これに関して幾つかの諍いが起きているらしいので、私も意見の一つをネットの海に流そうと思う。

まずはっきりと自分の意見を伝えておく。私の天邪鬼が読み手の理解を阻害するからだ。私はこの銀枠の一時使用に関しては「反対」だ。ただこの記事の最後はこのアナウンスに反対している人への反対で終わることをここで断っておく。

前回の「EDH的Unstable」の記事で奇しくも「銀枠を認めると以前のUnシリーズの扱いに困る」という予知発言をしていた。まさに今それが現実となり、ウィザーズが適当に作ったカードとプレイヤー、そしてそれらのゲーム観の違いの温度差が現れる。

このルールの根本的なミスは「Unシリーズは人気」と思っているウィザーズの慢心と、「EDHはガチ」と思っている一部のユーザー(特に日本人)の温度差の違いを理解できなかったことに加えて、「既存の物を律儀に踏襲するくせに、文句だけだ一丁前」な一部のユーザー(特に日本人)の存在だろう。

まず最初のくだり。今回のUnstableは今までのUnシリーズと比べてダウナー調整がなされていて、通常セットのカードがちょっとジョークチックになった程度のパワーを維持できていると感じた。だからこそ私がそこにEDHを見いだせたのであって、過去のUnシリーズも同じかと言われたら全くそうではない。現実に幾つかの禁止カードがあり、使用注意カードがあり、問題視されているカードも幾つか存在している。Unstableだけなら私も全面的に肯定していたことだろう。

後のくだりはほぼ当てつけだ。なんでカジュアルフォーマットなのに律儀に協会の定めたルール守っているの?ただでさえも多人数で不確定要素が多いEDHというゲームにどこまで競技性を見いだせているの?使用可不可なんて最終的にコミュニティ判断だって心では分かっているのになんで分かりきった批判をするの?と私は思った。

ただ思う気持ちもすごく分かる。完璧性を求める過程でカードプールの把握や戦術の実現性はモチベーションを保つ上で非常に重要な役割があって、それをジョークカードで混乱されてしまったときの感情は同じものを共有できていると思う。

実際外人EDHを研究していると日本とはかなり隔世感があると実感できる。今回のこれはまさにそういったものの表象であると思う。あくまで一過性のものであると楽観視すべき事象だと考えるのが懸命かと。

それでは。

EDH的 Unstable

2017年11月23日 雑記
長らくカードが購入できない体にされていたが、UnstableのBoxは予約したんだった。

《Baron Von Count》

破滅カウンターを用いた、プレイヤーの「破壊」。ゲーム開始時のジェネラル提示段階での殺意は《触れられざる者フェイジ》クラス。破壊するという解釈をどうするかが一番重要なところではあるが、単純な敗北ではないなにかであってほしい。具体的にはリアニメイトでプレイヤーを使役できるなら相当面白いし、今回何故か多い赤黒のジェネラルの中でもネタ方面に一番面白いかもしれない。

《Dr. Julius Jumblemorph》
新時代の《霧衣の究極体》。hostとaugmentは面白いのだけれども、二色だけではどうにもならない。

《Grusilda, Monster Masher》
実質《スカラベの神》、実質《擬態の原形質》。最初、前者だと思ってはしゃいでいたけど、劣化《擬態の原形質》なので、名前が合体して面白くなる以外の強さはない。

《Ol’ Buzzbark》
サイコロランチャーゴブリン。カードのリアルダメージを考えて、使うダイスはサイコロキャラメルが一番いいのではないかという説が濃厚。有限地であっても現実的な数字を言わなければならないので、そこはオモシロイと思った。クリーチャーの多そうなプレイヤー一人の戦場の上で爆撃してる絵面だけはいいと思う。

《Phoebe, Head of S.N.E.A.K》
今回のガチ枠。permanentlyの記述だけで統率者領域に置いたときの支配力は想像通り。メインデッキはおろか、統率者すらバニラにして完全体になるこのカードのヘイトは凄まじそうだ。
追記:戦場外では能力は返還される模様。永続的とは…

《X》
実質《センの三つ子》。少し血色が異なるが確かに《センの三つ子》で良い。

《Mary O’Kill》
メインデッキに《Killbot》が一枚しか入らないのでゴミです。

《Spike, Tournament Grider》
構築フォーマットと書かれているが、結局「今遊んでいるフォーマット」に落ち着きそう。黒単要求だが自身の能力で色指標を破壊してカードをサーチできるので《Black Lotus》をいっぱい持っている人は使うといいかもしれない。

《The Big Idea》
赤単ってだけでもきついのに《群衆の親分、クレンコ》と比較したくない性能なのは辛い。メインデッキが縛られないのは嬉しいが、統率者《鍛冶の神、パーフォロス》のメインデッキに入ったら強い程度。

EDHで使えそうなカードを出してくるのは嬉しいが、使うにしても他のアンシリーズの扱いに困るのが玉に瑕だ。

それでは。
カードゲーマーが自作パソコン ⑤グラフィックボード
今までのパーツで最低限動くパソコンは完成したので、ここからは蛇足。というより現状だと少し処理の早いノートパソコン程度のスペックしか無いため、3Dゲームができるほどの処理能力がほしいということで最初に手を出したのが、グラフィックボードというわけだ。

現状における高スペック要求ゲームと代表されるPUBGに焦点を当てて作成を始めたのは言ってあるとおり。色々調べていくうちに、一般人にはハイエンドGPUであるGTX1080Tiは不要であることが判明。起動に最低限必要なGTX1060をチョイス。トップメタが使えないのは残念だが、準環境クラスにはなったのではないかと思っている。GTX1060が発表されたのは約一年前というのが少し気になるが、しばらくは使っていけそうである。

FPSというのは全くの門外漢で、PUBGもまぁまぁわけわからんなと思いながら、Crypt of the Necrodancerという全くスペック関係ないゲームをハロウィンセールで買って楽しんでいたこの頃。

ひとまずパソコンシリーズは終了。初の自作ということだが、なんら不足なく完成にこぎつけることが出来て満足だ。財布に大ダメージでカードゲームどころではなくなってしまったのが悲しいが、残る大学生活のモラトリアムをこいつと全うしたいと思う。

それでは。
カードゲーマーが自作PC ④メモリ・電源・SSD・HDD
メモリはCorsairの8GBを2枚。妥協なき構成。ここを8にできるならどれだけ金銭的に楽だっただろう。

電源もCorsairの550W。ここも分相応の中でも限界のチョイス。実際無茶な使い方をしなければ500Wをあれば十分。

ストレージはかなり妥協した。SSDは120GBだが欲を言えば倍は欲しかった。ただ起動OSと幾つかのゲームを入れる用途に使い、保存をHDDにするという使い方をする以上、どれほどの容量が必要なのか想像が付かなかった上、あとで簡単に増設できるものであるため十分であると判断。

これですべてのギミックの調達は完遂した。あとは組み立て。ここが一番の山場か。しかし一番楽しみなところでもある。

それでは。
カードゲーマーが自作パソコン ③マザーボード&CPU
私はとても悲しい。

CPUは言うまでもなくメインギミック。そこにお金をかけれなかったという事実。さらに言えばファンを買うお金もなかったのでリテールクーラーだ。

Intel Core i5 7400は今回構築の際目標としたハイスペック要求ゲーム、PUBGが快適となる最低ライン。それに加えて、マザーボードとなるASUS PRIME H270-PROは初心者が回す上で最適なシンプルなデザインに加え、ミドルエンドPCにおける要求を最低限クリアする基盤。つまり中の下 of 中の下といった組み合わせだ。

最初から最高スペックというものにはこだわっておらず、TSUKUMOで安くセット販売されていたものに手を出した次第。自作が初めてというのもあって、びびったというのもあるかもしれない。

しかし中古で買い揃えるのは縛っていた。新品を使う側の人間でいたかった。実際初心者でも扱いやすいものは選べたと思う。でもCPUはi7が良かったとつくづく感じる。

それでは。
カードゲーマーが自作パソコン ②PCケース
パーツの中でも妥協しにくく、一番見る機会の多いPCケース。デッキで言えばスリーブだろうか。

何故か自作PCerは本体を光らせたがる。気持ちはわからないでもない。カードを光らせたときの豪華さ、それに伴う自己主張の満足感は理解に足る。そのためかPCケースにも中が見えるように側面がガラスになっているものがある。勿論内部の異常が確認しやすいという気休め程度の物理的利点もあるが、自己満足がほとんどとなる自作PCにおいてそこまでして色気を出す必要があるのかと考えた結果ガラス面なしのものを購入した。

Fractal DEFINE R5 White。わかりにくいがFractalという会社のDEFINE R5というブランドのWhiteだ。何故か黒が特有のケース業界、少しでも違うものをということで白をチョイス。値段はケースの相場全体で見たら中の上といったところ。実際ケース自体に実装できる機能はそこまで多くなく、一定の大きささえあれば、性能差はないと考えている。

次は順番で行ったらメインギミックである基盤(マザーボード)だろうか。目星はついているので後は購入だけである。楽しみだ。

それでは。
多くのブログなどの記事で散見される「BTOか?自作か?」という疑問。結論から言うと私は自作がよいと感じた。私自身の能力と信念によるものが多いが参考になれば幸いだ。

BTOパソコンが勧められる大きな理由がその敷居の低さとそれが持つ拡張性だ。

誰でも20万ほどでプロゲーマーと同じ環境でゲームができると言えば聞こえはいい。実際パソコンを作ってもらう人も多いことを考えたら多少お金を積んででもショップに作ってもらったほうが良いと考える。私も肯定派だ。

それでいてそれぞれのパーツに拡張性があるのがBTOの最大の利点だ。つまりファーストキャリアとしてBTOパソコンを買って、後でパーツを付け足すぐらいのステップアップがいいんじゃないかということだ。

では最初に自作で組むような人はどういう人なのか。カードゲーマーの観点から考えると、私は構築済みというのがまず気に入らない。私は新しくゲームを始める時にストラクチャーデッキを買って始めたことはない。分からないなりに一枚一枚カードを買ってデッキを作ってこそカードゲームは面白い。パソコンもせっかく自分で作る機会があるなら一つ一つパーツ買ってこそ面白いのではないだろうか。これに関してはあまりにも個人的な美学なので共感は難しいかもしれない。

ただ、妥協できないパーツを購入しなくて済むのはBTOにはない自作の大きな利点だと考える。ここでいう妥協できないパーツとは、PCケースなどのビジュアル面に直結するものから、マザーボードなど交換が容易ではないものなどである。これらのパーツは後のパーツ交換でも取り替えにくい(テセウスの船でもいいというなら構わないが、いよいよ持って自作のほうがよい)。

以上の理由から私はファーストキャリアを自作で
行うこととした。他の意見も気になるところである。

次は購入編か。実際に少しづつ購入しながらモチベーションを維持したい。かなり高価な買い物になるので、貯めてる途中で折れないようにするための枷である。

それでは。
なんだか今までの人生カードゲーム以外にあまり楽しんだものがなくって、小学生から遊戯王、大学生になってMtGに手を出した以外に他に趣味と言える趣味はなかった。強いて言えば付き合い程度にモンハンやったり、家でハースストーンやったりするぐらいが限界。

昨今のゲームは据え置きゲームの下火に反して、PCゲームの隆盛が見て取れる。PUBGを始めとした高スペック要求PCゲームはPCを作って売るBTOパソコン市場にも影響を与えている。

そう、高スペック要求だ。これが今パソコンを自作する大きな理由となる。別にやりたいゲームが別段あるわけではないが、高スペックと聞くと、まるでデッキのレアリティが上がったときのような充足感が芽生える。私は妥協したデッキは自分では許せない。パソコンにもそれと同じ信念で向かいたい。

「カードゲーマーが自作PC(仮)」シリーズ開幕である。なお本業となるカードゲームにはお金がかけられないので大した更新は出来ない模様。

それでは。
《Fatal Push》とFNMの頒布方式
ただただアドと言われたので《致命的な一押し》を貰ってきた。MTGはEDH以外門外漢な私だが最寄りのカードラボの頒布方式はパックウォーズだった。一周目もほぼ身内だと聞いていて今日参加してみたら総人数8人(内6人身内)だった。全員に配れていたみたいだし、なんなら3回戦続行できる人数が残っていれば途中ドロップも可能だった。楽にもらえるのはいいけれどなんだかこんなのでいいのだろうかといった心だ。

最もバリューが高く、個人的に開封数も多くないカラデシュをチョイス。日本語版のパックしか取り扱っていない店舗なので悲しみに包まれながら使いもしないカードの入っているパックを開封。売却でアドかどれればと思ったが《屑鉄場のたかり屋》で怒るに怒れない。なんちゃって《密輸人の回転翼機》と《つむじ風の巨匠》のお陰で2-1出来ました。クソ運ゲーのパックウォーズだが、勝ったら楽しいと感じてしまうあたりゲーマーとして出来ていないと感じる台風前であった。

統率者2017雑感

2017年8月31日 雑記
・新能力、威光
《老いざる苦行者、アローロ》クラスですら存在を実感できていたので、全部強いと感じる。ただ今回のものは部族推しということで限定的なものになっており、やっぱり《老いざる苦行者、アローロ》は強いなぁと思うしかなかった。

・一番魅力的だったのは《反体制魔道士、ケス》だった
能力は少しづつアドバンテージを稼いでいける能力で、打点もあるのでグリスシスの統率者として欲しかったものだったが、イラストがおばさんだった。《儀式の大魔導師、イナーラ》とイラスト交換してほしい。

・部族EDHをやってる身でも購入したのは《同族の発見》だけ
あまりにも弱い。フィーチャーされた部族使ってるなら少し購入もあるかなといった感じだが、単純に汎用部族強化でまともなのは《同族の発見》しかなかったと感じた。軽減とアップキープに不確定アドバンテージの置物が次点。なんか占術する土地は身内評価は高かったけど、個人的には今更タップイン土地風情が何ができるんだといったところ。

ジェネラル領域を使った伝説のクリーチャーは2013以来でメカニズムは良かったのだが、案の定ローパワー調整。2016は全体としては評判が良くなかったが、シングルで欲しいカードは多かった。今回はその逆ということで、いいのか悪いのか。むしろ部族的にはイクサランの方が注目されそうなので、なんともかわいそうである。

それでは。

EDH的破滅の刻

2017年7月14日 雑記
《啓示の刻》
プレインズウォーカーやエンチャントを守れないので《老いざる苦行者、アローロ》の時は使っていなかった全除去、《次元の浄化》の上位互換。軽減条件もEDH向きではあるが、自分で残すパーマネントが選べないので、《質素な命令》の強さを再認識するだけになりそうではある。

《敏捷な妨害術師》
エルドラージへの対抗策として《もみ消し》はかなり評価していて、ストーム消したり、待機消したり汎用性もなかなかなものだ。このカードを「打ち消されにくいキャントリップ付きの3マナ《もみ消し》」と見た時の強さはコントロールEDHなら個人的にかなり好みだ。

《羊頭スフィンクスの君主、アネシ》
TEDHスフィンクスの新生。スフィンクスのプレイをアドバンテージにすることができる上にコスト軽減。入れない理由がない。統率者候補としても十分強いが、青単色のスフィンクスが魅力的かと言われたらそうでもない。やはりエスパーカラーを使ってこそだと思う。

《穢れた血、ラザケシュ》
EDH界の《グリセルブランド》として十分なスペック。このカードで《カーの空奪い、プローシュ》を組んでみたい。

《霰炎の責め苦》
解決中に状況起因処理が行われないと聞いたとき、オーバーキルに使おうと思ったが、ソーサリーなのが残念だ。無限マナのはけ口としても微妙。

《混沌の大口》
ワンダラー級(《大渦の放浪者》に採用しうる高コストのカードをこう呼ぶ)。《火口のヘリオン》に比べたら貧弱だが二枚目としてなら悪くない。しかし、チューターでデッキトップ操作するなら《災火のドラゴン》が強いので、結局使わない可能性が高い。

《ラムナプの採掘者》
サーチしやすい《世界のるつぼ》だが、壊れやすい《世界のるつぼ》でもある。《迷える探求者、梓》のような統率者でなくては運用するまでもないか。同じ役割のカードが複数枚入れることができるのはいいことだと思います。

《生類開放》
5マナで打ったときのパワーがすごく、《原初の命令》の比ではない。アドバンテージを稼ぎたい時は《不屈の追跡者》《ラムナプの採掘者》《迷える探求者、梓》の噛み合いはすごい。《野生の心、セルヴァラ》のようなマナの出るチェインコンボでは《永遠の証人》《激情の共感者》《残虐無道の裂け目ワーム》だろうか。少し微妙だ。

ショップの記事にすらボロクソ言われていた破滅の刻だが、EDH目線なら以前のカードセットより欲しいカードが多い。神も試したいところだ。ボーラスもかっこいいし個人的には好きですよ、破滅の刻。

それでは。

トライブEDH始動

2017年5月18日 雑記
トライブEDH始動
停滞していた私のEDH構築に一石を投じる新フォーマット、トライバルEDH(TEDH)について導入と実際のプレイ感について。

準ガチ環境と呼べるほどには勝ちに執着していた我々の環境に突如現れた【ミノタウルス】。アモンケットのコモンカードすら入っているこのデッキに私は心が打ちのめされた。この心意気に応えるべく私がコミュニティに提唱したのが部族EDHだった。しかしこれの導入にはいくつかの問題があった。

一つは強すぎる部族の存在だ。【エルフ】だったり【ゴブリン】だったりは通常構築でもお呼びがかかるほど強力で、普通に縛った構築になるTEDHでは一方的な試合になってしまうのではないかという危惧があった。しかし私はこれらの部族が強いという理由で使えなくなった結果、好きな部族が使えないという事態、つまり無駄な束縛を増やしたくなかった。そこで私が提唱したのは「空気を読め」ということだった。「この世(環境)に最初にあったのは【ミノタウルス】である事実を考慮しろ」ということだ。

もう一つは部族でないところでの強すぎる要素の検閲だ。部族以外のクリーチャーの総数は予めフォーマットされているものの、それ以外の支配的なクリーチャーや、部族縛りの管轄外となるノンクリーチャースペルは何かしらの対策が必要だった。これを解決するために導入すべきだとしたのが「物言い」と「基本土地縛り」だ。

「物言い」はネットに流れていた言葉で、悪く言えば「相手のカードにケチををつける行為」である。ここで何故こんな言い方をしたのかというと、このように悪い言い方も出来るということを強調したかったからである。ただわかって欲しい。この行為はただそのカードが気に入らないから言っているわけではない。そのカードはあまりにも部族に関係がなく、また支配的なせいで部族よりも強く目に止まってしまうからイエローカードを出すのだ。勿論実際に抜くがどうかは本人の意志、強制はできないが。

「基本土地縛り」に関しては多色の強さを抑える試みだ。これは私もかなり気に入っていて、3色を使っていていかに日頃マナベースに恵まれていたのかということが痛感できる。何でもない二色デッキが主要色の色が出なくて笑い草になるのもまた一興。三色四色ともなると偏らせても一色でない時もザラ。さらに土地が競合しないお陰で一般のEDHデッキも作りやすいということで今後も推し進めていきたい。

とここまでが導入。ここからが実際のプレイ感を。

日頃(私は)慣れ親しんでいなかったビートダウンができるという新鮮さがあった。中には無限コンボ関連で迷走している者もいるようだがおおよそ快適にゲームができていると実感できる。また普段のEDHよりもカードに愛着が持てるということに驚いた。組んだのは【スフィンクス】だがすでにクリーチャーをFoil化し始めている。

まだまだ議論の余地が多く手探りなフォーマットだが、このTEDHの考察も本格的に取り扱っていこうと思う。

無関係な近況だが、今回の記事はDvorakJPで書いてみた。日に日に速度は向上しているが快適とは言い難い。精進したい。

それでは。

BAN LIST of EDH

2017年4月25日 雑記
レガシープレイヤー、ヴィンテージプレイヤーの皆様、お疲れ様です。私はNo Changeが板だと思われていたEDHのBAN LISTの改訂が本業です。

我々のコミュニティでは《トレストの使者、レオヴォルド》は弱いと言う認識だ。使用したときのヘイトの高さが使い手に正常なゲームをさせないほどで、最終的な勝利者になりがたいという理由からである。確かに勝つことも十分可能ではあるが、それなら他の強力な統率者を使った方が良いという傾向にある。いる意味がないのでBANは適当だと私は思った。これは人とは認識が異なるだろう。

《変幻の大男》は1枚で勝てるカードだ。同色では《歯と爪》が近い。これにはEDHをより刺激的なものにしようという協会のチャレンジが表れている。コンボはすでに開発されているものから、カードプールの広さゆえに可能になったコンボまでここでは書ききれない。緑絡みのサクリ台を含めることができるコンボであれば《歯と爪》を越えているだろう。非常に楽しみだ。

ところで《パラドクス装置》も《聖別されたスフィンクス》も《リスティックの研究》も勝手に禁止にしてゲームしてくれということでしょうか。特に《パラドクス装置》に関しては事前禁止について触れていたにも関わらずこのタイミングでノータッチはビックリである。非クリーチャーの5マナファクトぐらいどうにかなるだろうという判断だろうか。中々挑戦的である。


それでは。
EDH的アモンケット
EDH的アモンケット
・《As Foretold》について

以前《パラドクス装置》が出た時の絶望感は半端ではなかった。確かにEDHで悪さをするカードではあるが、ただ壊れてるだけだった。私がEDHに求めているカードは《パラドクス装置》よりも、この《As Foretold》のようなカードだ。

各ターンであることはEDHでコントロールを行うために非常に強力なバックアップとなる。あるときはカウンターを、ある時はドローを選択できればマナ加速がなくとも円滑なスペルキャストが可能となる。これ自体が割られても失うものはこのカード自身のみであるため、遅いかわりに準備に余分な手間がかからないことが活きる。まず試してみたいカードがこれだ。

・《Kefnet the Mindful》について

もう一つは統率者候補となる青の神、《Kefnet the Mindful》だ。テーロスの青の神、《海の神、タッサ》は同じ3マナだが、恒久的に占術が行えることによるドローの質の向上が目的だったが、アモンケットの神はマナを消費する無限リソースだ。対抗馬は《海の神、タッサ》というより《トリトンの英雄、トラシオス》なのだが、あちらが実質4色まで採択可能である事実に加えて、勝利手段が有色無限か無色無限かでハードルが違いすぎる。ビートダウンするにしてもクリーチャー化の条件とが少し噛み合っていないという風に色々と難のあるジェネラルか。使ってみたい気もするが、ジェネラルではなく、メインデッキのドローソースとしてこれほどの悠長がどこまで許されるかを試してみたいところだ。

それでは。
FC2ブログより来ました。よろしければ同名のFC2ブログの方も参照ください。EDHの少し変わった理論を書き連ねてます。

あいさつがてら早速昔の記事を一つ。前のブログのさらに前に書いた「ガチカジュアル論争」だ。遊戯王やってた時期なのでその話も出てるし、《Mana Crypt》は20kだったらしい。


EDHにおいても盛んに行われるガチカジュアル論争。これについて思う所がある。

カードゲームをしていく上でこういった意識の違いは避けては通れない。遊戯王をやっていた時にも「ガチデッカス」「ファンデッカス」といった蔑称があった。ポケモンには「マイオナ」といったマイナーポケモンで勝つことをただの自慰であると貶める意識が存在する。

私はあくまでもネタでこういったことを口にはするが(こういった不謹慎なネタが好きだからだ)、全てそんなものは存在しないと考えている。それはゲームを趣味といいつつ人生のその殆どをカードゲームに費やしてきた私の確たるロジックである。

遊戯王の話をしよう。よく区別されるのはガチ<=>ファンだがそもそも私は「ガチなファンデッキ」をたくさん持っている。ゲームの目的が勝利であって、それに向かう時点でそれはガチデッキであり、それに至る過程を工夫したのがファンデッキであるならそれらは共存しうるだろう。もし勝利に向かうことがないデッキすらファンデッキと呼ぶのならそれは間違っている。勝ちを放棄したデッキにはデッキとしての価値はない。かつて嫁デッキですといって霊使いぶち込んだだけのデッキを作ったことは誰もが一度は必ず通るはず。そのデッキのスペルをそれだけ強力にしたとしても、攻撃力1900の魔法使いを使っていない時点でデュエルへの冒涜であることにはかわりないということをガチデッカーは言っているのだろう。そこで好きなカードで勝つことを重視するのがファンデッカーである。論点が違うのだ。

ポケモンの話をしよう。よくマイオナ言われるのはパッと思いつく所でブイズパだろうか。確かにエーフィニンフィアあたりの性能はかなり高いし、それで勝つことも可能だろう。ただ本気の本気で勝ちを目指しに行くのにパーティに縛りを設ける必要がないだろうという、あまりにも当然なところで諍いは起きる。ゲームの楽しみ方はひとそれぞれ。これで勝つことを快感とする人もいれば、邪悪と咎める人もいるだろう。

これらからわかることがある。ゲームに対する意識は個人差がある。さらにそこには個人が思ってるよりも大きな隔たりがあるのだろう。かつて私が理解できない人類を拒絶した時のように、自らの価値観をあたかも世界の真理と錯覚する心の相対速度と言ったところか。

EDHではガチ<=>カジュアルといった住み分けにおいて論争が起きる。MtGというゲームはかなり資産による勝敗の支配率が大きい。遊戯王ぐらいならエクストラデッキの必須カードをある程度持っていればどんなデッキでもある程度の汎用性を得られるが、MtGにおける「それ」はあまりにもサイフの忠誠度を大マイナスにする奥義を必要とするからだ。デッキにデュアルランドを入れればライフが2点ぐらい余分に入手できる実感を得ることができる(ショックランドと比べて、だ)。ただしサイフには10kのダメージを受けてもらう。《Mana Crypt》は《太陽の指輪》の比ではない加速度をデッキにもたらしてくれる。ただし20kの代償でだ(当時)。こんなのは真面目にやってても敬遠したくなる。

世ではこういったマネーに糸目をつけない構築をガチ、有り合わせで作った構築をカジュアルと呼ぶのだろうか。もはやその定義ですら定かではないが、一つわかることは、どんな構築でもEDHである以上それはカジュアルだろうと。公式からしてみたらこれはカジュアルフォーマットである。また次元が違う故に「ガチのカジュアルデッキ」の存在も確認できる。エスパーカラーのジェネラルにおいて《むかつき》をうたずに《不朽の理想》を打つ意味はない。打っても勝利が決まらない7マナのソーサリーと打ったらそのターンに勝てる5マナのインスタントなら明らかに前者はカジュアルで後者はガチに見えるだろう。

この視点で見ればどちらかというと対比すべきはガチ<=>ネタであることがわかる。しかしこれもまた難しい。確かに《不朽の理想》は《むかつき》を打つデッキの下位互換のネタデッキであるが、どういう訳かこのデッキには存在意義がある。それこそが私がEDHという多人数ゲームに見出した可能性だ。デッキをわざと弱くすることはとても難しい。しかし、手にした力を捨ててまで勝利の美酒を遠ざけるという一見不合理に見える世界の先に本当にゲームを楽しめるものがあると感じれたし、このフォーマットはそれが許されるのだ。

私のデッキはズアーだが、むかつきは入っていない。それゆえに他プレイヤーに殴られなくなるかもしれない。実際はそんなこと全然なくて《ラノワールのエルフ》が毎回殴ってくるわけだが。それじゃなくてもEDHは他家との兼ね合いで成り立つゲーム。あえてゲームスピードを遅くする理由もあることは察してくれるはずだ。最終的に勝利を目指すことはプレイヤーの義務だが、カジュアルにおいては一回一回の勝利に意味はないのだ。

EDHは多人数戦であるがゆえにカジュアルであり、それゆえに「あえて」弱いデッキも許容されているということ。遊戯王やポケモンの例を最初にあげたがそういったゲームでのそういった論争は二人対戦ゲーム故収まる気がしないが、このEDHに関してはもう「住み分けろ」ってことで終着してると思うし、これ以上ゲームの価値を貶めて欲しくない。もし初ターンに友好色のギルドゲートを置くようなデッキ相手に2ターン目に《むかつき》打って勝って喜んでるならEDH向いてないということ。これは極端な例だが、私はかつて白黒の時、あまりにもデッキが弱いもんで生き埋めウーズに頼ることしかできず、絶望の勝利を拾ってきた。勝つから楽しいんだよ!と豪語してきた私ですらこの時このフォーマットの真意を悟れたぐらいだから、未来は明るいとは思うが。

カードゲームなんて課金は絶対に必要なんだからコミュニティ内で切磋琢磨するしかない。ポケモンにおける厳選の「時間」や各種カードゲームで強さを求めるための「金」はどうしても個人差が出てしまう。ある。ガチとそれ以下の差は確かにある。私は下位互換という言葉を知った時からそれが嫌いで、「何で○○が入ってないの?」は常に問答してきた課題だ。ゆえに自分はガチプレイヤーだと思う。ただトーナメントプレイヤーじゃないのでそういう意味ではカジュアルプレイヤーだ。今一度、このタイトルのような論争の意味のなさを考えて欲しい。どんなコンテンツでも、その価値を貶めるのは「厨」に分類される一部の盲目的な人間であるということに。

解決策は少ない。全員がこの違いを理解していて、かつ双方が理解にポジティブである必要がある。それは難しい。少しでも近づくためのこの記事なのだが、現実的には座るときにガチかカジュアルか宣言して、2種類のデッキを持っておくことだろう。

少しでも気持ち良くゲームができるために…

それでは。