EDH界隈を賑わす話題が最近確認された。銀枠の期間限定の使用可能アナウンスだ。これに関して幾つかの諍いが起きているらしいので、私も意見の一つをネットの海に流そうと思う。

まずはっきりと自分の意見を伝えておく。私の天邪鬼が読み手の理解を阻害するからだ。私はこの銀枠の一時使用に関しては「反対」だ。ただこの記事の最後はこのアナウンスに反対している人への反対で終わることをここで断っておく。

前回の「EDH的Unstable」の記事で奇しくも「銀枠を認めると以前のUnシリーズの扱いに困る」という予知発言をしていた。まさに今それが現実となり、ウィザーズが適当に作ったカードとプレイヤー、そしてそれらのゲーム観の違いの温度差が現れる。

このルールの根本的なミスは「Unシリーズは人気」と思っているウィザーズの慢心と、「EDHはガチ」と思っている一部のユーザー(特に日本人)の温度差の違いを理解できなかったことに加えて、「既存の物を律儀に踏襲するくせに、文句だけだ一丁前」な一部のユーザー(特に日本人)の存在だろう。

まず最初のくだり。今回のUnstableは今までのUnシリーズと比べてダウナー調整がなされていて、通常セットのカードがちょっとジョークチックになった程度のパワーを維持できていると感じた。だからこそ私がそこにEDHを見いだせたのであって、過去のUnシリーズも同じかと言われたら全くそうではない。現実に幾つかの禁止カードがあり、使用注意カードがあり、問題視されているカードも幾つか存在している。Unstableだけなら私も全面的に肯定していたことだろう。

後のくだりはほぼ当てつけだ。なんでカジュアルフォーマットなのに律儀に協会の定めたルール守っているの?ただでさえも多人数で不確定要素が多いEDHというゲームにどこまで競技性を見いだせているの?使用可不可なんて最終的にコミュニティ判断だって心では分かっているのになんで分かりきった批判をするの?と私は思った。

ただ思う気持ちもすごく分かる。完璧性を求める過程でカードプールの把握や戦術の実現性はモチベーションを保つ上で非常に重要な役割があって、それをジョークカードで混乱されてしまったときの感情は同じものを共有できていると思う。

実際外人EDHを研究していると日本とはかなり隔世感があると実感できる。今回のこれはまさにそういったものの表象であると思う。あくまで一過性のものであると楽観視すべき事象だと考えるのが懸命かと。

それでは。

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